高齢犬がなる分離不安について

愛犬の学び・しつけ

室内犬は、飼い主と一緒にいる時間が長いほど、ひとりぼっちの状態になると不安や心細さが募っていき、分離不安になることがあります。高齢犬になるほどこの問題行動がひどくなる傾向があり、高齢化による機能低下が原因のひとつと考えられています。

分離不安とは

1匹だけになってしまうことにより、強い不安や恐怖などを感じ我を失うほど極度のパニックになること。精神的なパニックを起こしてしまうことで、ひどい場合は怪我にも繋がります。留守番時の自宅内が多いですが、お散歩中や公園などでもパニックになるワンちゃんもいるようです。特徴や行動は次の通りです。

分離不安になるワンちゃんの特徴

●子犬の頃から1匹だけでお留守番の経験がない。
●人や場所に慣れていない環境だったり、子犬時代の社会性不足。
●飼い主の愛犬への過保護からくるもの。
●子犬期に、親や兄弟犬と過ごすべき期間を早く引き離された。

よく見られる行動

●何時間も鳴き(吠え)続ける。
●家の中(ケージなどでも)動き続け暴れ回る。
●足や尻尾を舐めたり噛んだりの自傷行為をする。
●普段はしないのに指定以外でオシッコやウンチをする。

ひどい場合

●6時間以上吠え続けて、声が枯れる。
●暴れて家の壁や、家具を潰してしまう。
●ハウス内で暴れ、流血するほどの怪我をする。
●毛が抜け落ちて皮膚も破れ、肉が見えるくらいまで前足を舐めたり噛んだりする。

高齢犬の分離不安はどんな原因か?

●ひとりぼっちの精神的不安
●高齢からくる認知症
●身体の痛み

具体的な問題行動と対処法

飼い主が出かける用意をしだした途端に邪魔するように、おしっこをあちらこちらにして歩いたり吠えるなどの行動です。犬によっても異なりますが、飼い主がそのままでかけてしまうと帰宅まで泣き続けたり、家の中で破壊行動を起こすなどです。精神的な不安行動として食事をしなくなったり元気がなくなったりなどがみられる場合もあります。
高齢犬が分離不安が強くなったり始まってしまった場合には、子犬の頃とは原因が異なる場合があります。高齢化により耳が遠くなったり目が見えにくくなることが不安になり分離不安になっている場合です。また、認知症や身体に痛みがある場合もあります。叱ったり突き放したりするのではなく、まずは専門家に診察してもらった上で不安を取り除いてあげることが大切です。
高齢になればなるほどしつけや訓練では不安を取り除くことは難しくなってくるため、少しでも不安を解消してあげるようにします。一日中そばにいることは難しいですが、飼い主のにおいのする衣類や靴下などを寝床においてあげることで安心感を得やすくすることが可能です。寂しく泣いている時には声をかけてあげながら優しくなでてあげたり、時間がある時には日光浴がてら散歩をして昼夜をしっかり感じさせてあげることも対策の一つです。
精神安定剤を処方してもらう対策方法もあります。メリットとしては、不安や恐怖を緩和させることができるため問題行動を抑制できますが、副作用には、嘔吐や下痢、食欲不振などの症状がみられることがあるため、最終的には飼い主の判断により使用するかしないかを決めることになります。

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