人と寄り添う災害救助犬

愛犬の学び・しつけ

ペットとして暮らすワンちゃんもいれば、人と一緒に仕事をするワンちゃんもいます。今回は、一生懸命働くワンちゃんのかっこいい姿をご紹介致します。

災害救助犬とは

一般社団法人 救犬ジャパン

 

地震で崩壊した建物や、土砂崩れの中から人のにおいを感じ救助が必要な人を発見します。警察犬は「特定の人」を探しますが、災害救助犬は「人」を探すのが仕事です。老若男女や国籍を問わず、人であれば探し出して居場所を知らせます。しかし、元気な人に反応していては、一緒に働く人や通りすがりの人にも反応してしまうことになり、救助の仕事はできません、横たわって埋もれて動けなくなってる人を見つけて知らせるように訓練されています。

犬の能力への理解と信頼が重要

災害救助の時に救助犬を活用するメリットは、犬の能力を使えば早くみつけられることであり、大型の機材や人員を確保するよりも費用対効果が高いこともあります、まだ救助犬に対する理解と信頼は、十分とは言えないのが現状ですが、実際の出動時にスムーズに活動が開始できるように、救助犬出動の協定※を事前に結んでおくこなどが今後の課題になるでしょう。

※救助犬出動の協定:行政側の担当者を決めてもらい、出動費用、保険料、具体的な出動拠点などを事前に相談して決めておくこと。

災害救助犬の訓練

その1:


見つけてワンワン!犬がほしがる物を、見えるけど取れない状態(ざるにして重しをするなど)にして置いておきます。それをみつけて吠え続けたら手に入るということを繰り返し、見つけたら吠え続けることが出来るようになる訓練をします。

その2:


命令は絶対に守る!「まて、ふせ、すわれ」の基本を中心に、最初はトレーナーが近くにいて指示を出し、出来るようになれば遠くからに指示にも従うようにします。災害地は危険な場所も多いので、人と犬の命を守るために、指示には絶対に従うように訓練を続けます。

その3:


かくれんぼが好き!急にうずくまる、見えないところに隠れるなどの動きをするトレーナーのそばに行き、犬が吠え続けるとおもちゃがもらえて褒めてもらえます。トレーナー以外のいろいろな人ともかくれんぼして、人をみつけると褒めてもらえることを教えます。

その4:


どんなところも、平気だよ!災害地の瓦礫の上などを想定して、ハシゴやシーソー、足元が不安定なところ、高いところを歩きます。歩いて行けないところもあるので、抱っこされたり、吊り下げられたりしても怖がらず、人を信頼して指示に従うように繰り返して訓練します。

その5:


本番さながらの訓練!訓練の仕上げは、本番と同じような状況を作っての捜索です、足場の悪いところ、火災、煙、騒音、雪の中など、あらゆる状況を想定して再現し、どんな時でもトレーナーを信頼して怖がらずに指示に従い人を探すように訓練します。

犬の能力

人間の4倍の聴力があると言われています。これは人間が聞こえる距離の4倍遠くの距離まで聞こえるよいうことです。また、人には聞こえない高い音を聞き取ることができます。筋肉が発達して、音の聞こえる方向に耳を傾けることも出来ます。

嗅覚細胞が1億個以上あるといわれていて、においの種類にもよりますが、人間の100万~1億倍の嗅覚があると言われています。いつもは鼻が濡れているのは、吸い込んだ空気を嗅ぎやすくするためでもあります。

スタミナ

長い距離でも休まずに走れる体力があります。そり犬は8時間で160キロ走る事もできます。

ふさふさの体毛が体を守り、寒さから身を守れるようになっているので、雪の中でも元気に活動できます。

しっぽ

走る、ジャンプ急停止などの時にしっぽでバランスを取ります、しっぽに感情があらわれるのでコミニュケーションツールとしても使えます。寒いときは丸まってしっぽで顔を覆い防寒することも出来ます。

後ろ足の筋肉が発達し、爪が地面をつかむスパイクのようになっているので、時速70キロで走れる犬種もいます。やわらかい肉球があるので、音を立てずに歩くことも得意です。

ワンちゃんはなぜ厳しい訓練に耐えれるのか?

ワンちゃんは褒められるのが大好きです、まず訓練を上手にクリアできると、たくさん褒めてもらえることを教えます。指示に従う・・褒められる

●人を探す・・褒められる
●出動する・・褒められることができる
●災害現場に行く・・早く人を探して褒められたい

ワンちゃんがこのような気持ちになるように訓練を進めていくので、厳しいと思える状況でも楽しく仕事を続けられるのです。

災害救助犬に向いているのは、どんなワンちゃん?

物を加えて持ってくるなど、遊ぶことが大好きなワンちゃんは訓練に向いてます。周りの状況を気にしない、失敗しても落ち込まないような大らかな性格であることも重要です。

 

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